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【生産終了した屋根材はどう修理する?】正しいメンテナンス方法と頻度を解説🔦

【生産終了した屋根材はどう修理する?】正しいメンテナンス方法と頻度を解説🔦


住宅の屋根は、建物を長持ちさせるうえで欠かせない重要な部分です。
しかし、「昔の屋根材がすでに生産終了になっている

「メーカーが廃業して同じ材料が手に入らない」といったケースは少なくありません。
そんなとき、どうやって修理・メンテナンスを行えばいいのでしょうか?

今回は、大垣市を中心に屋根・外壁の専門施工を行う希塗匠(のぞみとしょう)が、
生産終了した屋根材への対処法や、修理・塗装・メンテナンスの考え方をプロ目線で分かりやすく解説します。


屋根材には多くの種類がありますが、10~20年以上前に施工されたものの中には、すでに生産が終わっている製品もあります。
たとえば以下のような屋根材が代表的です。

  • パミール(ニチハ):1996~2008年頃まで販売。表層剥離や層間はがれが多く発生。
  • コロニアルNEO(クボタ):アスベスト廃止初期の製品で、割れやすく塗装困難。
  • レサス・セキスイかわらUなど:現在は製造中止。部分補修に必要な同型材が入手不可。

こうした屋根材は、塗装しても素材自体が劣化していることが多く、塗り替えよりも葺き替えやカバー工法が適しています。


もし一部のみ破損している場合、同等品や代替材での部分交換が可能なケースもあります。
ただし、完全に同じデザインや色は手に入らないことが多いため、
屋根全体の色味を整えるために再塗装をセットで行うのが理想です。

👉 部分補修で注意すべき点

  • 屋根の防水シート(ルーフィング)まで劣化している場合は、表面だけ直しても再発します。
  • 他メーカーの屋根材を混ぜると、膨張率や厚みの差で再び割れる可能性があります。

既存屋根の上に新しい屋根材(軽量金属屋根など)をかぶせるのが**カバー工法(重ね葺き)**です。
古い屋根を撤去しないため、工期が短く・費用も抑えやすいのがメリット。

  • 使用例:ガルバリウム鋼板・横暖ルーフ・スーパーガルテクトなど
  • 耐用年数:25〜30年程度
  • デザイン性も高く、断熱・遮熱性能もアップします。

生産終了した屋根材に最も多く採用されるのが、このカバー工法です。
希塗匠でも、現地調査を行い、下地状態や棟板金の固定状況をチェックしたうえで最適な施工方法を提案しています。


屋根下地(野地板・防水シート)まで傷んでいる場合は、**葺き替え(ふきかえ)**が必要です。
既存の屋根材をすべて撤去し、下地から新しく施工するため、耐久性は最も高くなります。

  • メリット:下地からすべてリセットできる
  • デメリット:費用は高め(100〜150万円以上が目安)

特に、長年メンテナンスをしていない屋根では、雨漏りの根本改善につながるためおすすめです。


生産終了した屋根材の中には、塗装で延命できるタイプもあります。
ただし、塗料を塗るだけでは根本的な補強にはならないため、
「塗れる状態かどうか」を専門業者の診断で判断することが重要です。

希塗匠では、屋根の劣化状況をドローンや高所カメラで撮影し、
お客様に写真付きでわかりやすく説明しています。
塗装できるか・できないかの判断を**“営業トークではなく現場基準で”**行うのが当社のこだわりです。


屋根材ごとの一般的な点検・メンテナンス周期は以下の通りです。

屋根材の種類点検周期メンテナンス方法
スレート系(コロニアルなど)約10年再塗装 or カバー工法
金属屋根(ガルバリウム)約10〜15年再塗装 or 部分補修
瓦屋根約15〜20年棟補修・漆喰詰め直し
カバー屋根(新設後)約10年点検・再コーキング

早めの点検が「修理費用を最小限に抑える」最大のポイントです。
「雨漏りしてから」では遅いため、10年を目安に専門業者へ調査を依頼しましょう。


生産終了した屋根材だからといって、あきらめる必要はありません。
状態や劣化の進行度によって、

  • 部分補修
  • カバー工法
  • 葺き替え
    といった選択肢があります。

重要なのは「どの方法が自宅に最も合っているか」を第三者目線で正しく診断することです。
希塗匠では、施工経験豊富な職人が現地調査から施工まで一貫して対応。
無理な営業や一式見積もりは行わず、**“必要なところだけを、正しく直す”**を徹底しています。


希塗匠(のぞみとしょう)

岐阜県大垣市を拠点に、外壁塗装・屋根塗装・特殊塗装・デザイン左官などを手掛ける塗装専門店です。
代表の田中が現場に立ち、自社職人による丁寧な施工と、塗料の特性を活かした**「見て感じる仕上がり」**を追求。
一般住宅から店舗デザイン、リノベーションまで幅広く対応しています。


屋根の状態を正確に知りたい方へ
希塗匠では、無料の屋根点検・ドローン診断を実施中です。
生産終了した屋根材や古い屋根の不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。