外壁塗装で「安い会社」と「高い会社」は何が違う?価格差の正体を塗装屋が解説
外壁塗装の見積もりを数社から取ったところ、
A社 85万円
B社 110万円
C社 145万円
「同じ家を塗るのに、なぜこんなに金額が違うの?」
と思った経験はありませんか?
実は外壁塗装では、会社によって数十万円の価格差が出ることがあります。
しかし、
安い=悪い
高い=良い
という単純な話ではありません。
大切なのは「価格差が生まれている理由」を確認することです。
①施工範囲が違う
まず確認したいのが施工範囲です。
外壁以外にも住宅には、
軒天
破風板
鼻隠し
雨樋
雨戸
シャッターボックス
水切り
庇
などがあります。
見積金額が安いと思ったら、
「外壁以外がほとんど入っていなかった」
ということもあります。
逆に高い会社では付帯部まで含まれている場合があります。
まずは同じ施工範囲になっているか確認しましょう。
②シーリング工事が違う
サイディング住宅ではシーリング工事の内容によっても金額が変わります。
例えば、
既存シーリングを撤去して施工する「打ち替え」
既存シーリングの上から施工する「増し打ち」
では作業内容が違います。
さらに目地だけなのか、窓周りまで含まれているのかでも数量は変わります。
単純に、
「シーリング工事あり」
という表記だけでは比較できないのです。
③下地補修が違う
外壁にひび割れや欠損があった場合、補修が必要になることがあります。
しかし会社によって、
見積もりに含める
別途工事にする
最低限だけ補修する
など考え方が違います。
塗装完成後には見えなくなる部分だからこそ、契約前に確認しておきたいポイントです。
④職人にかけられる時間が違う
塗装工事は人が施工する仕事です。
当然ですが、
1人の職人が5日働く工事と、
2人の職人が10日働く工事では、
人件費が違います。
工事価格を下げる方法の一つは、
「現場にかける時間を減らすこと」
です。
もちろん作業効率を上げることは企業努力です。
しかし、本来必要な工程まで削って価格を下げてしまえば話は別です。
安さを見るときには、
「何を削ってこの価格になっているのか」
まで考えることが重要です。
⑤会社の仕組みが違う
営業会社、リフォーム会社、工務店、職人直営店など、塗装工事を販売している会社にはさまざまな形があります。
営業会社が契約し、施工を協力業者へ依頼する仕組みも一般的です。
一方で、自社や職人主体で直接施工している会社もあります。
どちらが良い・悪いという話ではありません。
重要なのは、
「契約した会社と実際に施工する人の関係」
を知っておくことです。
営業担当者は誰なのか。
現場管理者は誰なのか。
実際に施工する職人は誰なのか。
トラブルが起きたとき誰が判断するのか。
ここまで確認すると、その会社の価格構造も見えやすくなります。
安さだけで選ばない。高さだけでも選ばない。
私たち希塗匠は、
「一番安い会社を選ばないでください」
と言いたいわけではありません。
反対に、
「高い会社なら安心です」
とも思っていません。
重要なのは、
その金額に納得できる理由があるかどうかです。
100万円なら、
「なぜ100万円なのか」。
150万円なら、
「なぜ150万円なのか」。
その説明を聞いてください。
使用材料だけではなく、
施工範囲
施工面積
下地処理
シーリング
付帯部
施工方法
保証
まで比較する。
すると単純な金額比較では見えなかった違いが見えてきます。
外壁塗装は完成してしまえば、どの会社でも一見きれいに見えることがあります。
違いが出るのは、その前の工程です。
私たち希塗匠が大切にしているのも、まさにそこです。
ただ塗るのではなく、
「なぜこの工事をするのか」
「なぜこの材料を使うのか」
「なぜこの金額になるのか」
を説明できる施工店でありたいと考えています。
外壁塗装を検討するときは、ぜひ「一番安い会社を探す相見積もり」から、
「一番工事内容を理解できる相見積もり」
へ考え方を変えてみてください。
家を守るための工事だからこそ、価格ではなく「価格の中身」を比較することが大切です。