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外壁塗装は塗料で決まる?職人が伝えたい本当の下地処理の話

外壁塗装は塗料で決まる?職人が伝えたい本当の下地処理の話

外壁塗装の見積もりを取ると、

「シリコン」

「フッ素」

「無機」

「ラジカル制御型」

など、さまざまな塗料を提案されると思います。

そして多くの場合、

「こちらの塗料の方が長持ちします」

という説明を受けます。

もちろん塗料選びは重要です。

しかし、実際に現場で施工している職人としてお伝えしたいのは、

「外壁塗装は上塗り塗料だけで決まる工事ではない」

ということです。

塗装する前の状態が重要

外壁塗装を料理に例えるなら、塗料は最後の仕上げに近い存在です。

その前には、

洗浄

下地補修

ひび割れ補修

シーリング

ケレン

下塗り

などがあります。

特に重要なのが下地処理です。

塗装する面に、

汚れ

苔

旧塗膜の剥がれ

錆

粉化した塗膜

などが残っていれば、その上から高価な塗料を塗っても密着性に影響する可能性があります。

鉄部ならケレンが重要

例えば鉄部。

錆びている鉄の上から、そのまま塗装するわけではありません。

浮いている錆や旧塗膜を除去し、表面を整える「ケレン」という工程を行います。

そのうえで必要に応じて錆止めを塗装し、上塗りへ進みます。

完成するとケレンをしたかどうかは見えません。

だからこそ職人の仕事が出る部分でもあります。

シーリングも外壁を守る重要な部分

サイディング住宅では、外壁材と外壁材の間にシーリングがあります。

このシーリングには、

雨水の侵入を防ぐ

外壁材の動きを吸収する

といった役割があります。

外壁だけ高耐久塗料にしても、シーリングが先に大きく劣化してしまえば建物全体として良いメンテナンスとは言いにくくなります。

だからこそ外壁塗装では、

「外壁に何を塗るか」

だけではなく、

「シーリングをどうするのか」

も確認する必要があります。

下塗りは見えなくなるからこそ重要

外壁塗装では一般的に、

下塗り

中塗り

上塗り

という工程があります。

完成後に見えるのは上塗りです。

しかし下塗りには、

既存下地と上塗り塗料をつなぐ

下地の吸い込みを調整する

下地を補強する

など、使用する材料によってさまざまな役割があります。

つまり、

「何色になるか」

以上に、

「どんな下地に何を塗るのか」

が重要なのです。

希塗匠が材料名だけで判断してほしくない理由

最近ではインターネットで塗料について簡単に調べられるようになりました。

それ自体は非常に良いことだと思います。

しかし、

「無機だから安心」

「フッ素だから長持ち」

「シリコンだから普通」

というように、樹脂の種類だけで工事全体を判断することには注意が必要です。

建物は一軒一軒違います。

既存外壁も違えば、過去の施工履歴も違います。

だから私たちは、

建物を見る

↓

劣化状態を確認する

↓

必要な補修を考える

↓

下地に適した材料を選ぶ

↓

仕上げを考える

という順番が大切だと考えています。

塗料から工事を考えるのではなく、

建物から工事を考える。

これが職人として大切にしている考え方です。

外壁塗装を検討される際には、

「何の塗料を使いますか?」

だけではなく、

「塗る前に何をしますか?」

と聞いてみてください。

その質問にどこまで具体的に答えてくれるか。

そこにも会社の考え方が表れると思います。

塗装工事は完成すると、下地処理の多くが見えなくなります。

だからこそ希塗匠では、完成した見た目だけではなく、その下にある工程を大切にしています。

ただ色を変えるためではなく、これからも建物を大切に使っていただくための塗装。

それが私たちの考える外壁塗装です。